
老人ホームで得られる幸せ
今は元気で何の心配もない両親。ですが数年後はどうなっているのでしょう?ふと考えませんか?もしかしたらどちらか片方だけになっているかもしれない、認知症になっているかもしれない、介護が必要かもしれない。とっても身近で差し迫った問題です。家が狭くて一緒には暮らせない、働いていて自分が介護するのは現実的に無理。そんな時の選択肢に老人ホームがあります。でも、老人ホームへ入れることに罪悪感を抱く人も多いのではないでしょうか。ここ日本には「親の面倒は子どもが見るものだ」という考え方が通っているからです。特に田舎ではその傾向が強いです。私の祖父は長生きしましたが、70歳代後半から認知症がひどくなりました。もともと昔の家長制度の中で生きているような人で、息子である私の父の話は一切聞かないし嫁である私の母などお手伝いさんのように扱っていました。認知症の症状が進むにつれ、物やお金を盗まれたと言い出したり、通信販売で大量に物を注文するようになり、それを全部家族のせいにして怒鳴り散らすようになってしまったのです。父も母も段々病んできて喧嘩をするようになり、家庭崩壊の危機に直面しました。それからすぐに祖父は老人ホームに入所しました。周囲にいるのは介護のプロ。祖父が何を言おうが上手に流して、気分転換させてくれていました。ホームでの祖父は落ち着いて穏やかな表情を浮かべ、とても幸せそうでした。いがみ合って家庭崩壊をするよりなら、プロのお世話になってよかったと父も母も私も思っています。
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